遠藤ブログ

ヒルトン家に仲間入りしたさ23%

実録!夜行バスの真実 〜前編〜

まえがき

 

これは私遠藤が初めて夜行バスに乗った際の葛藤と涙と策略に奮闘した記録である

夜行バスとは…という説明や前提として読むのではなく、体験記、エッセイ感覚で読んでほしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1章〜ひと筋の光〜

 

息も白く足先の感覚が無い寒さの夜

自分の勤務が終わりそそくさと職場を飛び出し東京駅へ足早に向かった

 

きっかけは特に無い

「そうだ 京都に行こう」

まさにあのキャッチコピーにしてやられたかのように弾丸1人で向かった

 

宿泊は無い

0泊1日

夜行バスで向かい夜行バスで帰る、はじめての夜行バスだ

 

今までは早朝〜夕方あたりの高速バスはなんども経験がある

とは言ってもたかが2〜3時間、一眠りすりゃあっという間に目的地だ

 

でも夜行バスは違う

7〜8時間、人の睡眠時間に最適な時間量を人が寝ている時間帯で移動し睡眠を削り取る

故に安い、移動手段のひとつ

 

夜行バス

それは重鎮な面構え、というか、なんか高速バス界のラスボスっぽさ

乗る前からの下調べは欠かせなかった

夜行バスに乗り倒している友人には親の仇ぐらい聞いた

 

「夜行バス乗り場ってどこから行けばいいの?」

「寝れる?」

「やっぱ3列のがいいの?」

「乗り場ってどうやって行くんだっけ?」

「近くにコンビニとかある?」

「あれ?乗り場はこの出口であってる?」

「この出口に向かうってことは電車は後ろでいいの?」

「結局のところ夜行バス乗り場ってどこなの?」

 

 

 

しつこめ、辿り着けなかった時の恐怖多目

だって9月に高速バスを使用した時めちゃめちゃ遅刻してなんかすんごい気まずい空気を車内に作っちゃったんだもん

 

直近の記憶が恐怖を駆り立てる

 

夜行バス乗り場 着いた

気が気でない

 

トイレめちゃめちゃ行った

「もう出ねーよ」って膀胱が言ってる

行くと出る、チョロっと

ウソつき!!!出るじゃん!!!チョロっと出るじゃん!

パンツ1枚しか持っていかないんだから!!!死活問題だから!!!

 

時間が来た 22:30発 京都大阪行き

添乗員さんに名前を告げると

 

「A1です」

 

と一言だけ

 

私の中ではすでにガッツポーズだった

下調べに下調べを重ね、英数字だけで速攻で座席がわかっているからである

先頭の窓側

なんならチョロめ

 

運とか勘でも当たる

 

私は勝ち得た

夜行バスの恐怖は 寝れるか否か のみだった

 

 

寝れる、熟睡だ

窓にもたれかかれる

久しぶりの1人旅

隣は知らない人が乗るのは確定なので、肩を借りようものなら奇人変人扱いだ

 

私は席に座ると、すでに勝利の笑みを浮かべていたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

第2章〜つかの間の混乱〜

 

 

席に着き、速攻で寝る準備を整える

コンタクト外し、メガネを取り出す

飲み物を座席についている専用のホルダーに

 

 

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余談ですけどあの座席についてる飲み物ホルダー考えた人天才すぎません?これが無かったら喉が渇くが飲み物を準備することができず、冷や汗をかき、手が震え、思考回路はショートし、多分世界は混沌に満ち満ちているね

 

 

 

話を戻そう

私が乗った夜行バスには 膝掛け がサービスで1人一枚置いてあった

私はすぐに頭をフル回転させたけっか、折りたたみ折りたたみ、ノート半分くらいのサイズにすると枕として代用したのだ

 

えらい、偉すぎる

自分、秀才のそれか?

ノーベル平和賞受賞する?

今年の漢字は "枕" に決定かな?

 

さて夜行バス 出発の儀

私は飲み物ホルダーにメガネを引っ掛け(この使い方ができる私バチクソに天の才だと思っている、こっrくらいだったら真似してもいいよ)

機械音声でいわゆるルール説明をする

・電気が消灯したらpc、スマートホンやゲーム機器などの画面を照らすものの使用は禁止

・発車次第シートベルトの着用のお願い

・匂いの強いもの、音の出るものの飲食は控えること

 

など

暗黙のルールっちゃルールなものを淡々と機械音声が読み上げる

 

余裕

 

全然余裕

ご飯はバスに乗る前に軽く胃に押し込む形で詰め込んだので問題ない

スマホに関しては承知の上

 

買った

熟睡だ

 

ウォーターベッドやホテルのふかふかベッドに寝る

まではいかなくとも、寝れる

いびきすらかく自身がある

 

機械音声が読み上げ終わると添乗員から別途説明があった

 

途中トイレ休憩で3回PASAに止まること

その案内はマイクを使ってなどしないこと

時間は10分程度なこと

 

行ける

なんならハーフタイムいらずのスリーピーフルマラソンぶっちぎり第1位の自信すらある

 

なんならその添乗員の話、片手間に聴いてた

窓に枕(膝掛けを折りたたみ倒して枕状にしたもの)つけそこに頭を乗せ、うたた寝状態で聴いてた

 

もはや、私の勝ち

起きれば京都どころか、ブラジルまで行っちゃえるくらい寝倒せる、と

 

 

発車して数分

 

乗り物酔いだ

気持ち悪い

押し込む形で詰め込んだパン胃の中で上がってきている気がする

窓ガラスに枕を当てたのはいい

頭を枕で支えられてるのも問題ない

 

でも、窓ガラスが揺れれば頭も当然揺れる

 

誤算

 

誤算というか、もはや義務教育の敗北

よく考えればわかること

部屋の中でスプレー缶を開ける時は換気を忘れずに!

 

見誤る

こんなところで胃袋スプラッシュマウンテンはごめんだ

頭を戻し、息を整える

 

集中、集中するんだ

眠気が来たらあとはこっちのもん

寝ちゃえば気持ち悪くすらならない

 

集中しようと思えば思うほどどつぼにハマる

自分の体勢

身体がでかいので膝が座席の前にずっと当たっている

痛い、擦れて痛い

足、伸ばしたい、足首が固まって、痛い

車内のカーテンから漏れる点々とする外の光、鬱陶しい!

 

高速道路って思っている以上に明るい!

それがカーテンの隙間からチラチラする!

自分の座席のカーテンじゃないからどうすることもできない!

気持ち悪い!マウンテンが!スプラッシュしてしまいそう!!!

 

色々なことを考えていたら2時間半あっという間だった

最初の休憩ポイントとしてサービスエリアに着いたバス

 

私はすぐに外に出て深呼吸をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲホェッ!グォホッ!!

ゲホゲホグェボ!!!

 

 

 

出るかと思った、ゲロ出るかと思った

外が寒すぎた、外の空気が寒すぎた

 

故に肺が跳び起きたのだ

暖かい車内の空気が突如として、予期していない恐ろしいほどに冷たい空気を一気に吸い込みすぎた

 

痛い、苦しい、気持ち悪い、寝たいけど眠れない、涙がちょちょぎれた

 

 

 

 

 

対策を練らなければ…

考えろ…穏やかに、ゆるやかに、睡眠に着く方法…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たして、無事睡眠することができたのか!?

続きは気が向いたら書きます